■「特別養護老人ホーム」って何?

車椅子のお婆さんに話しかけてる女性介護士 色々な介護施設について

特別養護老人ホーム、いわゆる「特養(とくよう)」っていうのは、介護がかなり必要になった高齢者の方が、長く安心して暮らすための施設です。国や自治体が関わっている公的な施設なので、民間の老人ホームと比べると、利用料金が比較的おさえられているのが大きな特徴です。

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特養に入れるのは、原則として要介護3以上の認定を受けている方になります。つまり、日常生活の中で、食事やお風呂、トイレ、移動などにしっかり介助が必要な方が対象です。「一人で生活するのはもう難しい」「家族の介護だけでは限界がある」といった状況の方が多く利用されています。

施設の中では、24時間体制で介護スタッフが常駐していて、食事・入浴・排せつなどの介助をすべてお任せできます。また、看護師さんも配置されているので、体調管理や服薬のサポートも受けられます。ただし、病院のように常に医師がいるわけではないので、治療が必要な場合は、外部の病院と連携する形になります。

特養は「生活の場」としての役割が大きく、終身利用が前提になっていることが多いです。「状態が悪くなったら退去しなければならない」というケースは比較的少なく、看取りまで対応してくれる施設も多いです。そのため、「最後まで安心して過ごせる場所を探している」というご家族には、とても心強い選択肢になります。

お部屋については、昔ながらの多床室(相部屋)の施設もありますし、最近ではユニット型個室といって、個室でプライバシーを保ちつつ、少人数で生活するタイプの施設も増えています。ユニット型だと、家庭に近い雰囲気で過ごせるのがメリットですね。

費用面ですが、特養は公的施設なので、民間の有料老人ホームと比べるとかなり良心的です。収入や資産状況によって自己負担額は変わりますが、月額でいうと、8万円〜15万円前後に収まることが多いです。年金の範囲内で利用できる方も多く、「長期間になると費用が心配」というご家庭でも検討しやすいのが特養の強みです。

ただし、特養には大きな課題もあります。それが、待機者の多さです。人気が高い分、「申し込んでもすぐには入れない」というケースが非常に多く、地域によっては数か月〜数年待ちになることも珍しくありません。そのため、「まだ元気だけど、将来のために」という早めの情報収集と申し込みがとても大切になります。

また、特養は医療ケアが中心ではないので、常に高度な医療処置が必要な方の場合は、他の施設や医療機関のほうが合っていることもあります。そのため、現在の介護度だけでなく、「これからどういう生活を望むか」「医療との関わりがどれくらい必要か」を考えながら選ぶことが大切です。

まとめると、特別養護老人ホームは、
「介護が重くなっても、費用をおさえながら、長く安心して暮らしたい」
「家族の介護負担を減らしつつ、しっかり見てもらいたい」
そんな方やご家族に向いている施設です。

ただし、すぐに入れるとは限らないので、早めに情報を集めて、申し込みをしておくことがとても重要です。分からないことや不安な点は、地域包括支援センターやケアマネジャーさんに相談すると、状況に合ったアドバイスをもらえますよ。

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